事務局長のひとりごと
住みやすい日本を! 更新日 2004/08/20
作りましょう!


シックハウス問題の認識の甘さ露呈
2004年8月20日
 東京にある不動産屋でこんな会話がありました。
質問 「シックハウスに配慮した部屋を借りたいのですが、ありますか?」
答え 「シックハウス?。。。あー、去年法律が替わったので、もう大丈夫ですよ。
    私は現場の人間なのでよくわかっていますから、もう問題はありませんよ。
    ホルムアルデヒドも出ないから。」
質問 「。。。。ホルムアルデヒドの他にも揮発物質がありますよね」
答え 「VOCですね。大丈夫、大丈夫、毎日現場に出ていて、全然問題ないですよ」

あ然として、これ以上話しはしませんでした。

 平成15年建築基準法が改正され、シックハウスに対して配慮をするよう喚起しています。
それは、シックハウスが住宅の瑕疵になることを警告しているのであり、業者の言うシックハウス問題が解決されたという認識とは全く異なることです。また、ホルムアルデヒドもゼロになった訳ではなく指針値が出されただけです。
消費者は現場の人が言うことなのでそうなのかと思ってしまいます。

 一部の人とは言え、建築に携わっている人の認識がこんなに甘いものなのかと少々ショックでした。
と同時にシックハウス問題をきちんと伝えていかなければならない使命感を益々感じる出来事でした。 
シックハウス症候群患者の住環境改善例その1
2001年7月30日
シックハウス症候群患者 東京都○○市 60歳代 女性

発症原因
平成8年、築15年の自宅を全面リフォーム
1F LDK 10 帖 床・・・床暖房の上コルクタイル仕上げ
壁、天井・・・ビニールクロス仕上げ
既成メラミン合板仕上げ流し台、(長さ=180cm)
物入れメラミン合板仕上げ(巾=60cm高さ=200cm)新設
1F 6帖(和室) リフォームなし
1F便所、洗面所 床・・・床暖房の上コルクタイル仕上げ
壁、天井・・・ビニールクロス仕上げ
洗面所流し台及びその周辺メラミン合板仕上げ
1FLDK、和室の一部壁撤去 出入り口巾=70cmを巾=140cmに広げた。この際柱が露出したのでそこに化粧板を柱6面に接着剤で貼った。
外壁 全面吹き付け塗装
以上のリフォームを行った結果、シックハウス症候群になった。

発症後の経緯
自宅での生活が困難だったので、鹿児島県の離島に避難した。この地方は白アリが多いため、定期的に島中で白アリ駆除の薬剤散布が行われその影響で島には住めず半年あまりで帰宅。
次に静岡県河津、長野県と転々としたがそれぞれで化学物質の影響をうけやはり帰宅した。平成13年2月、避難先が無いため自宅での苦しい生活を余儀なくさせられた。
自宅での生活を少しでも改善しようと、設計事務所や工務店に相談した。本人は床暖房と床コルクタイルの影響が大きかったので工務店にシックハウス対策のリフォームを依頼した。床暖房を撤去しコルクタイルを桧のムク板に交換した。「自然素材の桧のムク板にしたので大丈夫です」と言われた。
この時まで工務店や設計事務所はシックハウスに対してもプロとして対応してくれると信じていたが体調が少しもよくならず、苦しい状態の中相談に乗ってくれるところを探していたと言う。自分の症状を理解してくれる人がいないことや、住環境の相談に乗ってくれるところもなく途方にくれていたと言う。

13年6月、患者の家族がシックハウスに精通し、相談や工事をしてくれる業者を八方手をつくして探しているところで生活環境協会に出会った。
協会には「シックハウスの相談に乗ってほしい。」との連絡が入り患者宅に出向いた。
患者宅で発症原因やこれまでの生活の経緯を聞き上記の概要にまとめた。
患者の意向は、相談に乗りながらリフォーム工事をしてくれる、シックハウスに精通した業者を紹介してほしいとの事であった。健常者がシックハウスにならない家づくりの依頼であれば「健康住宅研究会」(厚生省はじめ5省庁が行った)が平成10年に出したマニュアルに従って行えるが、シックハウスの可能性がある人や重症患者(日常生活に支障を来している患者)の対応はとても難しくシックハウスに精通している業者は日本中探してもとても少ないことを説明し、紹介した。


紹介業者からの報告
今回の工事は重症患者なのでまず患者のメンタルな部分の話を聞き、それを理解するところから始めた。つぎに患者が何に影響を受けているかを多くの話や訴えの中から今までの経験に基づき建築の専門家として分析、リフォーム計画をたて患者に説明。経験に基づいて作り上げたリフォーム計画を良く理解して頂き患者との協同作業との意識のなかで工事に入った。

工事概要
  1. 荷物が多く、さらによそ様の荷物を預かっているとのことで荷物の整理を始めた
  2. 和室とLDKの出入り口を広げた結果、露出した柱の化粧板貼りの接着剤が最も影響が大きかった為、それを剥がした(写真参照)
  3. 天井、壁のビニールクロスの剥がし工事
  4. LDKのメラミン合板仕上げ物入れ(巾=60cm 高さ=200cm)を撤去
  5. LDK流し台の扉のみ撤去
  6. 洗面所の流し台撤去
以上を第一期工事として施工

結果
上記「2.」の工事により一番気になっていた影響がなくなった。また頭の上からくる刺すような感じがなくなったとのこと。
第一期工事としては成果があがった。いつも結果が得られるとは限らず、成果の大小もある。
第二期工事は期間をあけて取りかかることにした。報告は後日。
平成12年室内環境学会出席報告
2001年1月3日
平成12年12月19・20日の2日間、室内環境学会総会・講演会が行われた。
内容構成は昨年と同じ、特別シンポジウム、研究発表会、ポスター発表、総会、機器展示であった。
参加者は特別シンポジウムが300名程、研究発表会が150名程で、研究者、学校関係者、保健所等で一般の方々の参加は今年も少なかった。
 今年は役員選挙の年。平成13年14年の2年間の新会長に国立公衆衛生院・市川勇先生が選任された。 新会長挨拶の中で、「一般の方々や室内環境団体関係者の声をもっと反映できるような取り組みをするなど学会の活性化を積極的に進めていきたい」と抱負を語った。
 また、当協会代表理事であり、室内環境学会運営委員の伊藤彰彦氏が学会副会長に指名された。「当協会を通して学会に望む事など大いに提言していきたい」とのこと。 皆様も、要望がありましたら是非協会までお便り下さい。
用途ひろがる木炭製品??
2000年10月15日
「木炭や竹炭の持つ吸着性や除湿、電磁波を遮る効果を生かして身の回りを快適にする商品が人気を集めている」と新聞で紹介されていた。

≪効果に疑問のあると思われるもの≫
・パソコンや携帯電話から出る電磁波を遮る効果がある置物??????
・パソコン画面を長時間見つめた後、目の疲れを回復させる為の目を覆うマスク??????

≪効果があると思うもの≫
・湯船に入れる炭
・二酸化炭素や臭いを吸着するマクラ

ついでに・・ ≪新聞には紹介されていないが事務局長お奨め≫

・木酢液を床下に散布、又は木部にそのまま塗る。
シロアリ駆除、カビ防止に効果がある。
床下に薬剤処理は絶対にしてはいけません。
クロルピリホス(床下シロアリ駆除)は米国では使用禁止になったものです。
・床下に炭を敷くと効果あり。
ただし、一坪あたり80kg以上の量が必要。
床下用の炭として袋づめを売っているので、ただ敷くだけなら簡単にできます。
三宅島噴火と化学物質過敏症
2000年9月30日
新聞によると、9月9日以降三宅島噴火に伴う火山ガス(二酸化硫黄)放出量が毎日一万トン以上の日が続いたようだが、特に9月21日、24日は4万トン近くにも達したとの事。
東京や近県では、通常の大気の5〜20倍の濃度が測定された。
東京に住む化学物質過敏症患者の話しでは、火山ガスの影響で窓が開けられなかったそうだ。
自然の力の大きさや化学物質過敏症の人の嗅覚の鋭さに驚きを感じた昨今であった。



このページは、特定非営利活動法人 生活環境協会が提供しています。