インタビュー
京都の患者さんより
住みやすい日本を! 更新日 2001/04/29
作りましょう!

化学物質過敏症の患者さんの体験談
私は平成7年に結婚しアパートに入居しました。
翌年子供が産まれましたがその子供に湿疹ができ始めた為、アレルギーのお医者さんに診てもらったところ、アトピー性皮膚炎と診断されました。
しかし食事療法を試みたところ、かなり症状が良くなりました。

ところが平成10年にアパートの畳を替えてから私も子供も体調が悪くなり始め、私は頭痛、腹痛、関節の痛み、不眠、体の疲れ、風邪を良く引くなどの症状がでるようになり、子供は機嫌が悪いときが多くなり、夜泣き、情緒不安定の症状が出てとても手が掛かり、大変な毎日でした。
しかしそれまでお医者さんの食事、環境と適切な指導で治療を続けていたので、私は育児の疲れ、子供はアレルギー体質だからと思いながら過ごしていました。

平成11年5月、2人とも熱が出て体調が悪化したため、実家で過ごすようにしました。しばらくは熱が下がらずアレルギーのお医者さんに受診しましたが、はっきりした原因が分からず、症状は相変わらずの状態でした。
その時、私は畳には農薬を使っていると知り、それがとても気になるようになりました。そんな折、たまたま母が住まいの調査をしてもらえる生活環境協会の岩井さんの事を知っていたということもあり、相談し調査をお願いしました。
結果、畳も原因の一つなのですがそれ以上にアパートの窓の向かいに製版工場の排気口があり、風向きによって排気ガスが家の中に入ってくることということが分かり、今まで体調が悪かった原因をようやくつきとめることができました。
しかしこの時はすでにもう2人とも化学物質過敏症になっていたのでした。

このときからこの病気の治療を始めたのですが、この病気には薬がなく、治療法は
○原因となっている化学物質を身の回りから遠ざけて接触しないようにすること
○農薬食品添加物を除去した食事、適切な運動をすること
というものでした。
最初はとにかくありとあらゆる化学物質に反応し、また食べ物は無農薬無添加のものしか受け付けないという状態で、日常生活に大変困り、症状もなかなか良くはなりませんでした。
反応するものは農薬、香料、殺虫剤、水道水の塩素、石油、ガスストーブ、新聞などの印刷物、排気ガス、食品添加物等です。特にこの中で困ったものは、蚊取り線香で家の窓には雨戸をつけ、夜寝るときはカヤをし、石油ガスストーブは電気の冷暖房を使いました。
また、とても大変だったのは新居に置いてあるものをこちらに持ってくるといやな臭いがしそれだけでしんどくなってしまうので、洗濯したり臭いがなくなるまで外に干してから使いました。でも新居にいるときは臭いは分かりませんでした。
家の中から化学物質をさけていっても、今度は周りの環境、近所の家の建て替えやシロアリ駆除で体調を崩したりしています。廻りのことはさけようがないので少しでも防ごうと思い空気清浄器を使用し過ごしています。
現在では化学物質をさけてきたこと、無農薬無添加の食事を続けてきたことでずいぶん元気になり、いろいろなものには反応しますが回復が早くなりました。
また、私の場合はこの病気を理解し治療してくださっているお医者さん、住まいのことでは岩井さんを知り、いろいろとお世話になっていること、化学物質過敏症の会を知り情報を得て相談に乗ってもらっていること、実家の家族の理解と協力と、いろいろなことで回復の力となりました。

化学物質に反応し体調が悪化したときもしんどいですが、人に理解してもらえない、信用してもらえない事はそれ以上に苦しいしつらい病気です。
一人でも多くの方に化学物質過敏症という病気を知ってもらいたいと思いましてお話しさせていただきました。
どうもありがとうございました。



このページは、特定非営利活動法人 生活環境協会が提供しています。